Urbanus2のブログ

個人的な趣味全開のブログであるため、読む人をかなり選ぶことでしょう。その辺をご理解いただいた上で拝読していただければ恐悦至極です。

久しぶりに読書をして思ったこと

ここしばらく本を読んでいなかったが、最近は本を読むようになった。読んだものは

言ってはいけない橘玲)』
スマホ脳(アンディシュ・ハンセン)』
『〈子ども〉のための哲学(永井均)』(これは読んでいる最中)

である。本を久しぶりに読んで思ったのは、自分は独り言が多いな、ということだった。


本を読んでいると

「それってこういうことで合ってるかな?」
「それはあっちでいう◯◯だな」
「それはこういうことじゃないかな」
「それでもこういう場合はどうなんだろう」

などのような、確認なのか独り言(自分的には文章に話しかけている感じだが、当然本は喋り返さないので独り言となる)なのか、よく分からないことをよくしてしまう。これによって本を読むのに割と時間がかかる。


その中でも、特に自分の興味が他より強い事柄に関する本ではさらに独り言が増し、

「でもこれってあれにはこんなことが書いてあったな。それだとどうなるんだろう」
「なるほど、そうなるんだな。でもそうするとこういう問題が出てくるんじゃないか」

といったふうに、文章の内容からだんだん離れていって勝手な方向に進み、自分でもよく分からなくなってくる。そして疲れる。疲れた割には進んでいないのでへこむ。
前はこうして出てきたことを覚えておこうとしたり、それが無理だったのでメモ書きしてみたりした。でも結局本を読むのが更に遅くなるし、余計に疲れるだけであまりためになった気がしないのでやめた。
今でも読んでて脱線することはあるが、脱線したらテキトーなところで戻るようにしている。考えたことはその場だけにしておいて、放置している。このやり方だとあまり疲れずに済む。


ここまで書いて全体を見直して思ったことがあった。最初のほうで「自分は読書中の独り言が多い」と書いたが、他の人はどうなんだろう。やっぱり同じようなやり方で読んでいるんだろうか。「問い返しながら読む」という方法はどこかでも目にした気がするし、割とみんなやっていることかもしれない。
別にそこまで気になるわけではない。昔何かの機会で感じた、自分の文章を読むスピードが他の人よりまあまあ遅かいことに対する理由づけがしたいだけなのかもしれない(これは独り言に関係なく、素で遅い部分もある)。
もしかしたら他の人はもっと良いやり方があるのかもしれない。しかし、それが自分に合うかはわからないし、やってみようという気もあまりない。そこまで肩肘張って本を読みたいとも思わない。



ついでに、最初に挙げた3冊の軽い感想も書く。

言ってはいけない
まあまあセンセーショナルなことは書いてあるが、6年前の本なのでそこまで驚くようなことはあまりないかも。本全体からは、今では割とよく見かける「なかなか受け入れがたいことだけど、本当のことだからしょうがないよね」な雰囲気を感じる。だが、根拠の出し方がイマイチで(新潮新書なので仕方がないのかもしれない)、調査・研究結果ではなく著者の推測で話を進めている部分もままある。「面白いこと書いてますね」程度で読むのがいい。

スマホ脳』
こっちは精神科医が様々な研究や調査をもとに書いているので、やや信頼度はありそう。でも著者が「インフルエンサー」って紹介されるとなんか微妙に感じてしまうのは、僕の器が小さいせいか。「そもそも新書に何を期待しているんだ」というのは確かにそう。「スマホ使いすぎるのは良くない気がする」という漠然としたイメージから「スマホ使いすぎるのはやっぱり良くない」くらいにはなった。そして運動はやはり大事。

『〈子ども〉のための哲学』
これはまだ20pぐらいしか読んでいないが、やっぱり永井均には人を魅了するものがあるなと思う。それはツイッターを見ても分かる。この人の独在論をどれだけの人が理解しているのかは分からないが(俺は理解できていない)、それでも人を引き込む力があるから、(支持者という意味での)フォロワーが結構いるんだろう。